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パーソナリティ障害

当院の専門治療

Our specialized treatment

パーソナリティ障害とは

人には、様々な性格(パーソナリティ)があります。けれど、考え方や感情のバランスが極度に偏り、そのことから

  • 仕事・学校・対人関係などに問題がおこっている

  • 自分自身が苦しんでいる

  • 周囲の人が被害を受けている

状態になったときは、「パーソナリティ障害」という1つの病気として考えます。その特徴から10のタイプに分類されています。この障害は、突然発症するものではなく、生まれ持った性格傾向+経験の積み重ねによって少しずつ作り上げられたものです。パーソナリティ障害とまでは言えなくても、性格傾向の弱点が「生きづらさ」やうつ病などの精神疾患の原因になってしまうことは少なくありません。

パーソナリティ障害のタイプ

Ⅰ群:「変わり者」のタイプ

Ⅱ群:感情や行動が激しく不安定なタイプ

Ⅲ群:不安や恐怖心の強い内気なタイプ

の三つの群に分けられます。

Ⅰ群:「変わり者」のタイプ

周囲からは理解しづらい独特な考え方や生活様式を持ち、社会適応の難しいタイプです。

妄想性パーソナリティ障害

非常に疑い深く、被害妄想を打ち消すことができません。

統合失調質(スキゾイド)パーソナリティ障害

他者への関心が薄く、孤独を好みます。感情表現も乏しく冷たい印象を与えがちです。

統合失調型パーソナリティ障害

常識が現実から外れた奇妙な言動が見られます。統合失調症に近い状態におちいることがあります。

Ⅱ群:感情や行動が激しく不安定なタイプ

衝動性や感情の振れ幅が大きく派手な行動が目立ち、周囲を巻き込んでしまうタイプです。

反社会性パーソナリティ障害

反社会的な行為に罪悪感がわかず、道徳心や他者への共感に欠けます。本人に問題意識はありません。

境界性パーソナリティ障害

若い女性に多く見られ、感情や対人関係が極度に不安定です。近しい人の言動に激しく左右され、自傷・過食などの衝動行為に走りやすい特徴があります。

自己愛性パーソナリティ障害

自己評価が過大で、周囲が同じように評価してくれないと強い不満を抱きます。他者への共感にも欠けます。

演技性パーソナリティ障害

派手な外見や、芝居がかった言動で他人の注目を集めようとします。酷くなると詐欺まがいの行為に発展することがあります。

Ⅲ群:不安の強い内気なタイプ

不安や恐れが強く、内にこもってしまうタイプです。本人に精神的な負担がかかりやすく、対人・生活の範囲が制限されてしまいます。

回避性パーソナリティ障害

他者からの評価や拒絶、恥をかくことを強く恐れ、対人や社会活動の機会を避けてしまいます。重度になると引きこもりになります。

依存性パーソナリティ障害

人に強く依存し、過度に周囲へ合わせようとします。孤独に弱いため自己主張ができず、自ら責任を取るのも怖がり決断力に欠けます。

強迫性パーソナリティ障害

几帳面さや道徳観念が極端で、自分のこだわりが強く完璧さを求め、かえって仕事や生活に混乱をきたします。

 

 

パーソナリティ障害のサインや症状

パーソナリティ障害に共通の症状

認知(物事のとらえ方)が偏っている

同じ出来事に対しても、そのとらえ方は人によって大きく違うものです。

パーソナリティ障害の患者さんは、このとらえ方がかなり偏っていて、過度に被害妄想的であったり、過度に自己中心的であったりします。その結果、一般的な範囲とは違った行動パターンになってしまうのです。

感情・衝動のコントロールが苦手

多くの場合、自分の感情調整や衝動をコントロールすることが苦手です。

不安定さの強いタイプ(境界性・自己愛性など)では、機嫌がジェットコースターのように変わったり、向こう見ずな行動に出たりします。

反対に感情が内にこもってしまい、何を考えているのかがよくわからないタイプ(回避性・依存性など)もあり、いずれにしても対人・社会生活で支障をきたします。

安定した人間関係や社会生活が築けない

認知の偏りや感情コントロールの問題があれば、安定した人間関係を築くことができません。人間関係が上手くいかなければ社会生活が困難になり、孤立してしまったり、誰かに利用されてしまったりと、何らかの問題が生じます。

パーソナリティ障害に共通の特徴

認知の偏りや感情の不安定・衝動性などは他の精神疾患でもおこりますが、パーソナリティ障害には2つの大きな特徴があります。

  1. 症状は若い頃から続いている

  2. 生活全般に支障を及ぼす

パーソナリティ障害の特徴は、何かの病気や重大な出来事などに関係なく、症状の傾向が早ければ幼少期、遅くとも20代前半頃から継続し、生活の全般に影響をおよぼすことです。

パーソナリティ障害の診断

パーソナリティ障害の診断は、多くの場合時間がかかります。

患者さんの多くは、自分のパーソナリティに問題があるとは自覚していません。ほとんどの場合、合併症の抑うつ状態・不安・不眠などを訴えたり、問題行動が目立って家族に連れられたりして受診します。

パーソナリティ障害の合併症

パーソナリティ障害を抱えていると、普段の生活全般が苦しくなります。

人間関係や学校や仕事で上手くいかないことが多く、ストレスがかかり続けます。そのため、

  • 不安障害

  • 抑うつ状態

  • うつ病

  • 統合失調症

  • アルコール依存症

  • 摂食障害

など様々な精神疾患を合併してしまうことがあります。

パーソナリティ障害による苦しみがベースになっている場合、お薬での治療だけでは改善されません。お薬で治療しながら、パーソナリティの問題にも目を向け、認知の偏りの改善や、自分と上手く付き合える方法を身につけていくことが大切です。

 

パーソナリティ障害の代表的な治療法

パーソナリティ障害の治療の進め方

パーソナリティ障害の治療は、精神療法の積み重ねが柱となりますが、状態に合わせて少しずつ進めます。治療のときは以下のような流れになります。

  1. 治療関係をしっかりと築く

  2. タイミングを見てパーソナリティの問題を直面化させる

  3. 精神療法を少しずつ積み重ねる

  4. お薬でサポートする

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